〜キュアコ☆マキの生態〜

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キュアコ☆マキの分布
キュアコ☆マキは、生息数は極めて少ないものの、日本全国に分布していることが近年の調査で明らかになってきました。
キュアコマキは長い歳月の中でそれぞれの地域に固有の進化を遂げてきたため、地域変異が大きいという特徴があります。現時点ではそれぞれが分類上どのような関係にあるかはよく分かっていませんが、別種という説や単なる別集団という説など、様々な説が唱えられています。

キュアコ✰マキの各集団は以下の地図に示したとおりです。

図1. キュアコ✰マキの分布

・各地域の特徴

各地域に分布するキュアコ☆マキの詳しい分布域、生態はまだよく分かっていません。上の地図の色分けも推定で引かれたものばかりです。さらにDやFなどは実際に確認されたわけではなく、推測されたキュアコ☆マキです。Gについては全く分かっていない状況です。
このようにまだ未解明の部分ばかりですが、これまでに明らかになっている各地域の特徴について以下にまとめました。

@北海道
キュアコ☆マキの中で最も北に分布しているとされています。寒い気候に対応しているため、「もこもこ」*1が顔を何周にも覆っています。
もこもこはビタミンCで出来ているということが近年の研究で明らかになりました。驚くことに、そのビタミンCの量は一般的な食品をはるかに上回るものであるようです。
レモン100g当たり90mgのビタミンCが含まれています。食品中最も多いアセロラには1690mg(100g当たり)含まれていますが、キュアコ☆マキ(関東)にはその2倍にあたる3240mg含まれており、さらに、もこもこが多い北海道のキュアコ☆マキには関東の4倍にあたる12960mgという、とてつもなく多くのビタミンCが含まれています。
下の図2にそのビタミンC含有量のグラフを載せました。
*本項内の数値は、Syoboku,H.and S.Jyokoma.2012.Ecology on "Fluffy" of curekomaki distributed in Hokkaido.Makimo,15(53):13-28 による。
   ビタミンC含有量
    図2.ビタミンCの含有量

@のキュアコ☆マキは、北海道の全域に分布していますが、夏になると、北の樺太などに渡ることが分かっています(図中の)。ただ、北海道での生活に重点を置いているようです。他の地域に一時的に移動するという生態は、コマキ*2の中ではかなり特殊な事例です。他のコマキは基本的に大きな移動をしないため、各地域で固有の進化をしている理由の1つにもなっています。
なお、樺太に渡らずに本土に残るグループもいるのでは、という説もあり、今夏に調査が実施される予定です。




A北海道の一部
北海道にはほぼ全域に@のタイプが生息していますが、Aのキュアコ☆マキというのは、@がさらに進化した形だと考えられています。
大きく違うのは歯です。これは生活の違いから生じたものなのです。コマキAは北海道の中でも酪農が盛んな地域(根釧台地など)に生息しており、そこでは主に牛の死骸を食べています。特徴的な長い歯は、牛を食べるために伸びたと考えられています。
なお、分布地域は詳しく分かっておらず、今後の詳細な調査が期待されます。Aも夏に北に渡っているのかどうかは不明です。




B東北北部
本州には多数の集団がありますが、その中で最も北に分布しているのがBのキュアコ☆マキです。
関東に分布するコマキを基準とすると、関東以北のコマキは皆もこもこが多い傾向にあります。東北北部のコマキは北海道のようにもこもこが何周も覆っているわけではないですが、関東のものに比べて顔の左右にもこもこが多くついています。冬には、このもこもこが顔に密着し寒さから身を守れるようになっています。
ただし、このもこもこは年中同じくらいあるわけではなく、夏には減るようです。




C東北南部
東北地方の中でも、南部のキュアコ☆マキはもこもこの量が少なくなっています。
北部のコマキとの違いは生息地の気温が主なものですが、具体的な境界はよく分かっていません。
夏になると、もこもこは関東のキュアコ☆マキと同程度まで少なくなるとみられています。


D福島県の一部
元々、福島県にはCのキュアコ☆マキが分布していたようですが、2011年の東京電力福島第一原子力発電所での事故によって、放射性物質に対応できるように進化したコマキが見られるのではないかという推測が学会で発表されています。
放射能に適応するために進化した点としては、目にゴーグル状のものが、そして口にガスマスク状のものがついたことが挙げられます。
キュアコ☆マキはもこもこを変形させることができ、ゴーグル状のもの、ガスマスク状のものはともにもこもこで出来ています。いずれも放射性物質が体内に入ることを防ぐために施されたと考えられます。
まだ人が立ち入れないような地域では調査がまともに行えないため、実際に福島県内のキュアコ☆マキがどのような姿で生息しているのかは分かりません。

E関東地方
Eは、関東地方に分布するコマキです。この首都圏のコマキが、日本国内の学者に初めてコマキの存在が知られた際の集団であったため、コマキの中でも標準形、一般的なものとされています。当ホームページでもこのコマキをを基本としています。
コマキの中でも標準とされているこの集団は、分類上も中間型とされています。
もこもこの量は北、南ほど極端ではない位ですが、夏には図示されたコマキよりももこもこが少なくなることもあると言います。
一方、これほどコマキの基本形とされているにもかかわらず、情報量は多くはありません。生息数が少ないのでしょうか? ちなみに都内では区部も含め、ごく最近も目撃情報があります。



F、G中部、近畿地方
中部、近畿地方のコマキは、全く生態が判明していません。これは、これまで殆ど情報が入ってきていないためです。
なお、Fの中部の日本海側(北陸地方)は、一部の目撃証言や専門家の推測によって、もこもこの形状が特殊になっているコマキが生息しているのではないかという説が挙がっています。
今年8月には、近畿地方でコマキの調査団が現地調査をする事になっており、成果に期待です。



H阪神地域
近畿地方のコマキについてはよく分かっていませんが、大阪付近には特徴的なコマキが生息していることが分かっています。
もこもこが虎柄で、量は関東よりも少ないのが特徴です。
コマキは、地域によってもこもこの色は違うかもしれませんが、一般的にはコマキグリーンと呼ばれる色をしています。この色は、草むら等に擬態して隠れることができるという利点があるからではないかと考えられています。ただし、阪神のコマキは非常に目立つ虎柄となっています。



I中国地方
中国地方のコマキは、関東地方のコマキと見た目は特に変わりません。
しかし、もこもこの成分がビタミンCではなくビタミンAです。なぜ中国地方のコマキだけビタミンAなのか、詳しいことは全く分かっていません。



J四国地方
これまでは本州のコマキについて説明してきましたが、四国や九州も島で固有の生態になっているようです。
四国のコマキはサングラス状になっており、容姿がいかつくて、気の荒らそうなイメージを持ちます。実際には四国のコマキは性格が臆病であるとの報告もあります。



K九州地方
九州のコマキは、目がゴーグル状に変化し、口はマスク状のもので覆われています。皆さんお気づきの通り、福島で見られると推測されているコマキはこの九州のコマキをもとに推測されたものです。
九州では、雲仙普賢岳や阿蘇山、桜島など、火山が多数存在します。現在も桜島などは活動が活発であり、九州のコマキは長い年月をかけて火山活動から身を守るように進化しているのです。



L沖縄地方
沖縄は本土からかなり離れているものの、コマキはここにも分布しているようです。
なんといってももこもこが少ないのが特徴です。ただ、全くないということには至らないとのこと。
沖縄のコマキは、海中のプランクトンを主に餌にしているとされており、もこもこが少ない理由の1つになっています。





*1:「もこもこ」はキュアコ☆マキ専門用語で、髪のような部分のもこもこした所のことを指す。

*2:キュアコ☆マキはコマキと表現されることもよくある。

執筆:2012年




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